Stairway to Heaven
7番出口から地上に出ると目の前が長堀通り、右折して東進したら上町筋に突き当たる。上本町1丁目交差点である。その東南角に武島ビルはあり、中華屋の赤い看板がひときわ目立つ。
「こんな所にカウンセリングルームがあるのか…」。
来談者が苦笑するほどの雑居ビルの4階に、『ふくろう』はある。森の中ではなく、人の中に在るのだ。
地上の7番出口からおよそ3分の好立地だが、地上に出るにはちょっとしたコツがある。エレベーターを使う事だ。
改札を出て左に歩くと7番出口方面。やがて階段とエレベーターの分岐点に差し掛かる。迷う事はない。気負う事もない。体を気遣って運動を志す必要なんか、どこにもない。
エレベーターを使え。
それでも道を誤り、階段を選んでしまうと、75段の試練が口を開けて待っている。13段、踊り場、13段、踊り場、15段、踊り場、15段、踊り場、8段、踊り場。
ちょっとした九十九折りだから浄蓮の滝はない。山が燃える代わりに長鶴線の深さを思い知る。四つ目の踊り場で一泊したい。
乳酸の溜まった足は上がらず、息も絶え絶えだが、最後の11段には外から光と共に、美しすぎるイントロが射し込んでくる。
ツェッペリンの『天国への階段』を聞くだろう。
2026年10月14日 14:50